八重ガ~八重歯ガールの全て~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

八重歯の歴史をもう少し振り返る

ブログ開設当初に「八重歯の歴史を振り返る」と題して、プロレス史と対比しながら八重歯史を1960年代あたりから振り返りましたが、今回はもう少しさかのぼってみたいと思います。

日本人の八重歯好きは、以前にも何度か触れたように江戸時代くらいまで遡るのではないか、という説があります。
これは、高貴な身分の人は小さいころからやわらかいものばかり食べていてアゴが細くなり八重歯になったため、それに対する憧れが生じたのではないかという説です。ただこれは裏付ける文献が見当たらず、あくまで説に過ぎないと思われます。

tanizaki.jpg

明確に八重歯のことを触れた文献で(私が知っている中で)最も古いのは谷崎潤一郎の1930年の随筆「懶惰(らんだ)の説」です。八重歯について書かれた文章はあまりないので、引用されることが多いこの作品は皆さんももしかしたら一度は読んだり聞いたりしたことがあるかもしれません。

この随筆の中で谷崎は

「元来日本では八重歯や味噌ッ歯の不揃いなところに自然の愛嬌を認め」
「東京、京都、大阪等の大都会の美人と云うものは大体において歯の性が悪く、不揃いである。」


と書いています。

同随筆の中ではハリウッドスターなど西洋人のやたらと白く大きさの揃った一点の隙の無い歯並びのことを「便所のタイル」と評していたりもします。
谷崎自身も乱杭歯だったため、日本文化としての八重歯を礼賛するというよりは、白人コンプレックスから来ている文章ではありますが、少なくとも80年前には日本人は八重歯に愛嬌を感じており、都会の美人はみな八重歯だった、ということがわかります。

--------

また、1940年代~50年代にも八重歯ガールは存在しました。

このあたり私より詳しい方は大勢いると思いますので俄か知識で申し訳ないのですが、1940年代の八重歯といえば、やはりこの人をあげたい。久我美子。

kugayoshiko.jpg

今でこそ(これもアメリカの影響のような気がしますが)「八重歯=育ちが悪い」的にとられがちですが、冒頭述べましたとおり、昔は「八重歯=高貴な身分」と完全に逆でした。

八重歯の可愛い久我美子も元々は華族の家柄です。

--------

久我美子はなかなかの八重歯だと思いますが、八重歯を売りにしていたわけではありません。

八重歯を売りにした元祖といえば星由里子ではないでしょうか。なんせデビュー時のキャッチフレーズが「八重歯のシンデレラ」ですから。

ここまで八重歯を前面に出してデビューしながら、デビュー後ほどなくして矯正。我々がよく目にする若大将シリーズの頃にはもうすっかりキレイな歯並びになってしまいました。

hoshiyuriko.jpg

残念ながらネット中を探し回りましたが星由里子の八重歯時代の写真は見つからず。

ひとまず「八重歯のシンデレラ」の残像を想像しながら寝ることとします。
  1. 2010/02/02(火) 21:38:09|
  2. 八重歯歴史
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。